面接官目線の受かる職務経歴書の書き方
さぁ、転職活動始めるぞ!と心に決めた後に多くの人が苦労するのが、職務経歴書の準備ではないでしょうか?
キャリア転職、特に、30代後半以降は、ポテンシャルではなく実績で評価される、つまりこの経験があれば即戦力になるかどうか見極められるため、この職務経歴書の作り込み方次第で、受かるものも受からなくなったり、その逆も然り、かと思います。
言わずもがな、面接以上に合否を分ける大事なポイントです。
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1/24投稿の記事でも書きましたが、私は、転職までに6年かかりました。
最初に書いた職務経歴書と、最後の最後に内定を勝ち取ったときの職務経歴書とは全然、違うドキュメントになっていました。
違うドキュメントになっていたのは当然なのです。自分で書き換えたのですから。なぜなら、最初に書いた職務経歴書だと結局、全然受からなくて、これじゃダメだと追い込まれ、奮起したからなのです。
さてさて、前置きが長くなりました。実際の中身の話に移りますね。
1.最初に書いた職務経歴書の構成
- ネットで良さげなフォーマットを参考にして取りあえずエージェントとの顔合わせに間に合うようにあり合わせで作成したものがベース。
- 今、見返しても、酷いなという印象。読み手への配慮が無くて、ただただ、情報を羅列している。自己満足に留まっている文章。
- 自分が選考側であれば面接してみたいと思えない。
- 構成は以下の通り。
(1)職務経歴概要
(2)職歴
a)会社名、勤務地、在籍期間、役職
b)業務内容、業務経験(プロジェクト概要箇条書き)
c)自己ピーアール
2.最後に内定を勝ち取ったときの職務経歴の構成
- 数度の面接(いずれも落選)にて受けた質問を項目に反映。
- 例えば、学歴・大学での研究内容。私の場合、大学の研究内容と前職、現職の仕事内容で広い意味で「まちづくり」という分野でつながりがありました。そのため、面接でも自分のキャリアを物語にして説明しやすいように、大学の話から始めることが多かったので、職務経歴に加え、面接での説明をよりコンパクトにできるように(面接官にすぐに理解してもらえるように文字化することを)意識しました。
- 会社概要(事業内容、資本金、従業員数)も面接の質問を反映した結果です。と言いますのも私の前職の会社は、非上場企業で知名度の低い会社でしたので、面接官の方に「何をやっている会社?会社の規模は?」と聞かれることが多かったです。でもこの質問への回答は、面接でのアピールに繋がらず、もっと自分の経験のアピールに時間を使いたく、文字化し予め面接官の方が知ることができるようにしました。
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- 一番力を入れた変更点は、「プロジェクト分野別の代表プロジェクトの特徴」のところです。一番のポイントは、プロジェクト分野に、募集要綱の出ている企業のキーワードをそのまま書いたことです。企業が目指ししている事業、あるいは募集して職種で期待している経験に関するキーワードで、私の場合は、スマートシティ、自動運転、ビックデータ、海外プロジェクト経験などがそれに当たりました。
- その各分野で、一押しのプロジェクトを1つか2つを端的に200文字程度でまとめ、自身のスキルを示すキーワードを並べることに意識しました。例えば、スマートシティという分野の場合、エリア開発計画立案、需要予測、導入テクノロジー検討、スキーム・事業採算性等のフィージビリティ検討といったキーワードです。これで、期待する実績・スキルを持ち、入社してもバリバリ即戦力で働いてくれるなと面接官にアピールできたと思います。
- 面接官にとって、どんな経験・スキルを持っているかが分かれば、その次に気になるのが、そのレベル感や周りからの評価です。それを成果・実績に客観的な結果(証拠)が分かることを意識し示しました。
- 私は、前職は技術・研究分野のコンサルタントでしたので、出来る人材の指標は、社会に必要とされているか、仕事をとってこれるか、実行できるか、自己研鑽しているか、が主なものでした。これを端的に整理。
- どれだけ社会的に意義のある、あるいは賛同頂ける取り組みをやって来たかを表彰歴でPR。
- どれだけ営業力があるかを業務受注額でPR。
- どれだけ仕事を実行する力があるかをプロジェクトを完了(コンサルタントの仕事の多くは最終報告書を納品)した際に頂いたお金の額(業務完了額)でPR。
- どれだけ技術や研究において自己研鑚ができるかを論文執筆実績でPR。
- 構成は以下の通り。
(1)学歴、研究内容
(2)職歴経歴(会社名、職種、在籍期間、タイトル、所属部署)、会社概要(事業内容、資本金、従業員数)
(3)職務要約
a)概要(200文字)
b)プロジェクト分野別の代表プロジェクトの特徴(1分野、1〜2代表プロジェクト)
c)成果・実績
・受賞(業務表彰、論文表彰)
・業務受注実績
・業務完了実績
・論文執筆実績
d)資格・語学力・スキル
・保有資格
・語学(TOEICスコア、海外ビジネス経験)
・保有技術(プロジェクトマネジメント、組織運営、事業企画、データ解析・統計処理、ITスキル等)
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3.面接官に目線の受かる職務経歴書の書き方
職務経歴書で、どういう情報を書いて面接官に伝えればいいかは、募集している企業の期待する内容と、応募する人の経験内容で変わって来ます。
2.に書いた構成も一例に過ぎません。
では、実際にどう作り込んで行けば良いか、そのやり方が欲しいかと思います。
私がもう一度、職務経歴書を作成するならどうするか。
実は、同じプロセスを踏むと思います。
つまり、一旦、自分の振り返りも含め、面接官目線の2.の構成でいきなり作るわけではなく、1.の自己満足かもしれませんが、自分の経験値を淡々と書き起こす作業をまずは実施します。
そして、それをネタ帳として、自分が行きたい企業の求めている内容で、プロジェクト分野を整理して、そこにネタをどれを振り分けるかを考えて文字化するようにします。そして、本命の企業の面接に移る前に、同業界の企業を先に応募し、その企業の面接で受けた質問で、職務経歴書に追加した方が良い内容があれば追加します。できれば、本命企業の面接の時に、同業界の企業の選考が進んでいることを伝えられると、より有利に選考が進んでいくと思います。
ということで、皆さん是非、本命企業向けに職務経歴書を作り込んでくださいね。
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